モッキンバード・ファミリーモデルとは

モッキンバード・ファミリーモデルとは

社会的養護の子どもたちが子どもらしく安心して成長できる、地域の拡大家族ネットワーク

里親養育の最大の利点である個別の家庭での養育を尊重しながら、家庭同士が支え合う仕組みを構築する方法を生み出したのが、米国ワシントン州シアトル市にあるモッキンバード・ソサエティです。この非営利団体のモッキンバード・ファミリーモデルについてここに簡単に説明します。

MFMの仕組み

このモデルの仕組みは単純で、6~10家族がひとつのグループ(「コンステレーション」と呼びます)を作り10~40人の子どもを養育します。コンステレーションのうちの「ハブホーム」と呼ばれる1つの家庭がグループの中心となります。ハブホーム里親養育を経験した家庭が担いますが、他の家庭(「サテライト」と呼びます)は、必ずしも里親家庭である必要はありません。親族養育や養子縁組の家族、実親家族など、サテライトになる家庭は柔軟に組み合わせることができます。ハブホームの条件は、常に2人の子どもが泊まれるスペースがあり、緊急レスパイトや予定されているレスパイトが可能なことです。コンステレーションは、ハブホームを中心とした1つのグループとして、相互交流を図ります。たとえば、コンステレーションでは、ハブホームで月に1度のサロンを開催したり、イベント(誕生日やクリスマスやハイキングなど)を行ったり、サテライトの家庭で子どもの養育に問題が生じたときには、ハブホームが里親をサポートします。それぞれのコンステレーションには、ホストとなる機関(「ホストエージェンシー」と呼びます)が定められ、コンステレーションの維持が外部から支えられます。ホストエージェンシーは、公的機関でも民間機関でもよく、コンステレーションをサポートしネットワークがうまく機能しているかを確認します。モッキンバード・ソサエティは、ホストエージェンシーのさらに外側から、コンステレーションが順調に運営されるように支援します。

非営利団体のモッキンバード・ファミリー

*「モッキンバード・ファミリーモデル」について詳細な情報を得たい方は、このホームページの「資料」のメニューの中の文書やスライドをご覧になってください。

モッキンバードファミリーモデルの目標

  1. 里親や養親が十分な支援を受けることができ、それにより養育者としての役割を十分に果たせる。
  2. 養育者や養育場所の変更をできるかぎり行わず、子どもたちの財産である家庭や地域との絆を大切にする。
  3. きょうだいが同じ家庭や近所に暮らせる。
  4. 子どもたちの生まれ育った文化や習慣・信仰との繋がりを維持できる。
  5. 子どもたちが拡大家族ネットワークの中で、社会的な・感情的な・学習面での支援を受け、健やかに成長できる。
  6. 心に痛みを抱えた子どもに訪れる成長過程の危機に対処し、いつでも子どもが戻れる安住の場所である。
  7. 実親家庭でも養子縁組家庭でも、子どもがいずれかの、もしくは両方の家庭と永続的な絆をつくれることを支援する。
  8. 実親との関係も健全に形成できるよう配慮し、実親の親としてのスキル向上も支援する。
  9. 子どもたちが地域の大人や同世代子どもとの継続的なつながりを築けるようにする。

モッキンバード・ファミリーモデルの効果

MFMは単なる里親支援の領域を超えた、”創造的な児童福祉改革のアプローチ”です。以下の<8つの効果>が研究で認められています。詳細については、MFM成果報告書をご覧ください。

  1. 子どもの安全
  2. パーマネンシーへの支援
  3. 措置の安定性
  4. きょうだい関係の維持
  5. 文化的アイデンティティへの配慮
  6. 強いコミュニティのつながりの構築
  7. 養育の満足と継続
  8. システムの変化