アスベスト(石綿)の用途とは?

「石綿」と呼ばれることもあるアスベストは、天然にできた鉱物繊維です。クリソタイル(白石綿)やクロシドライト(青石綿)などさまざまな種類のアスベストがあり、建材をはじめとして幅広い場所で使用されていました。人体にとって危険性が高いとも言われているアスベストですが、具体的にはどのように使われてきたのでしょうか。

アスベスト(石綿)はどのくらいの量が使われてきたのか

アスベストが輸入されていた主な年代は、1970~90年にかけてです。年間約30万トンという大量のアスベストが輸入され、そのうちの8割以上は建材に使用されたと言われています。人体に健康障害を引き起こす危険性があることが判明し、アスベストの使用は徐々に規制されていきましたが、戦後に輸入されたアスベストは960万トン弱に達しています。

アスベスト(石綿)が使われていた場所

アスベストの用途は3000種と言われており、非常に幅広い場所で使われてきたことがわかります。その多くは石綿工業製品と建材製品で、特に建材製品への使用は8割以上にまで上っています。アスベストを使った建材製品は、耐火性・断熱性・防音性・絶縁性など多様な機能を有しており、ビルの鉄骨や住宅の断熱材などに多く用いられました。また、アスベストはセメントとの親和性が良いことから、煙突・排気管・高圧管などパイプ(円筒)状の建材に使用されたり、吹き付け施工したものをセメントや鉄骨に吹き付けて使用されることもあったようです。